校長挨拶

社会に貢献する「志」ある人間の育成

学校法人筑紫台学園
筑紫台高等学校
校長 大和 豊

 本校は太宰府市の太宰府天満宮に隣接する地に昭和32年6月開校した高等学校です。卒業生はすでに36,000名を数え、社会の多方面で活躍する人材を輩出しています。

 普通科、総合学科、コンピュータ・ビジネス科、工業科の4学科16コースを擁し、進学・就職・資格取得と多様なニーズに応え、実績を上げています。

 特に普通科の進学実績に関しては、九州大学医学部や薬学部、長崎大学医学部に合格するなど近年目覚ましい伸びを見せています。これは生徒一人ひとりの実力に合わせた個別指導、本校卒業の九大生によるサポーター制度、日曜日に自習室を開放するサンデーライブラリーなど、本校独自の取り組みが浸透し成果を上げている結果です。また、総合学科はその多彩な系列を生かし多岐にわたる進学や就職を目指しています。コンピュータ・ビジネス科は情報関連の資格取得にこだわり、その資格を武器に進路実現を成し遂げています。工業科は本校の就職の軸をなし、トヨタ自動車、日産自動車、マツダ、九電工、大林組など大手企業を始めとして、就職率100%を毎年継続しています。

 さて、作家の童門冬二氏は「教育というのは、子どもをこちらの岸から川を渡って向こう側へ渡すことだ。向こう側とは社会をいう。」と教育研究会の講演で述べられています。
 川を渡すとなると普通は橋を架けることばかりを考えますが、童門氏はそれを偏った考え方であると断じます。川上にいる子どもには、川の浅いところを教えて渡らせればよく、川下の子どもは船を漕ぐ技術を教える必要があると童門氏は続けます。「いる場所から向こうに渡っていくことを教えるのが、本当の教育ではないでしょうか。」と。
 童門氏の教えを実践することは、多くの学校で行われている一斉授業では難しいと言わざるを得ません。しかし、私たち教育者の持つ姿勢として大事にしなければならない理念です。本校の取り組みのひとつである個別指導は、情熱と根気からなる教師のエネルギーを注ぎ込みこみ、この理念に迫ろうという試みです。

 本校は今年度10月に60周年記念式典を挙行いたします。
60周年を機に建学の精神「心身を鍛錬し創造心に富み人間性豊かな全人教育を
目指す」に基づき、「志を立て、常に前に進もうとする若者」へ我々教師は敬意を払い、
共に歩み、共に喜び、共に成長しながらを精一杯の支援をしていく覚悟を新たにしてい
ます。

 今後とも、本校の教育活動へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。